HSPとは?生きづらい・・・と感じる方へ。HSP歴39年の私がまとめました。

「なんだか生きづらい・・・」と思ったまま38年間生きてきました。

「なんだか、周りのママさん達と感じ方が違う気がする・・・」
「私、コミュ障なのかも・・・」
「今話題の、大人の発達障害ってやつなのかな?」

周りとの違和感を覚えながら、そんなことを考える日々。

そんなある日、「HSP(Highly Sensitive Person)」という存在がいるということを知り、全てに納得がいったのです。

私の感じていた「他の人と違う気がする・・・なんだか生きづらい・・・」という感覚は気のせいではなかったのだと、ホッとしたのを覚えています。

今まさに、「生きづらいなぁ〜・・・」と思っている方がいたら、もしかしたらHSPかもしれません。

今日は、生まれつき、ひといちばい繊細で敏感な人「HSP」について、専門家でもなんでもないHSP歴39年の一主婦が、はじめて「HSP」を知る方にも分かりやすいように、HSPについてまとめてみたいと思いますので、少しでも心当たりにある方は読んでみていただければと思います。

HSP(Highly Sensitive Person)とは

HSPとは、生まれつき、とっても繊細な人のことです。
『Highly Sensitive Person』の頭文字をとって『HSP』。
1996年に、アメリカの心理学者エレイン・Nアーロン博士が著書「The Highly Sensitive Person」の中で提唱した言葉、概念です。

注意欠陥・多動性障害を「ADHD」、学習障害を「LD」と言ったりするように、パッと見、発達障害を示す言葉のようですがHSPは病気や障害ではなく、生まれ持った『気質です。

HSCと発達障害について書いた記事はこちら↓

気質とは。気質と性格の違いは?
気質=感情や行動、刺激などに反応する生まれ持った心のパターン
性格=基質を基にして育ちながら作られていく、考え方や行動のパターン

だから、「性格」は変えられても、「気質」は変えられないの

生き物のうち、約20%がHSPです。5人に1人はHSP。
(人間だけでなく、他の生物にもHSPのようなタイプがいます)
また、人口の4%は普通のHSPよりもさらに敏感なHSPだという話もあります。

HSP4つの特徴:こんな人はHSPかも?

HSPには、絶対外せない4つの特徴があります。(これを「DOES」と言ったりします。)

  1. 深く処理する(深く考える)
  2. 過剰に刺激を受けやすい
  3. 全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高い
  4. ささいな刺激を察知する

深く処理する(深く考える)

ひとつの出来事について、アレコレ考えること。
HSPでない人が考えないようなことまで、無意識に色々と考えてしまうことです。

買い物をするときに、選ぶのにすごく時間がかかってしまう。
行動を起こす前に色々考えるので、行動が遅くなりがち。
HSCであれば、年齢の割に大人びたことを言う。

ただの優柔不断、引っ込み思案と思われてしまいがちですが、頭の中でたくさん考えることがあるがゆえの結果なのです。

過剰に刺激を受けやすい

音、光、気温、香り、傷みなど、身の回りのものからの刺激をHSPでない人よりも強く感じ取ってしまうことです。

大きい音にビックリしたり、肌触りの悪い服が苦手であったり、痛みに敏感だったりします。
刺激を過剰に受けとるため、疲れやすいです。

たくさんの人に見られる場面では、実力が発揮できない傾向にあります。

全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高い

他の人に起きていることが他人事に思えない。
他人の気持ちに深く共感して、自分が傷ついたり、悲しい気持ちになったりすることです。

映画やドラマなどで、残酷なシーンを観たりするのは苦手だったり、
感動してすぐ泣いてしまったり、怒られている人を見ると自分も落ち込んでしまったりします。

完璧主義で、些細な間違いや不公平なことが許せません。

ささいな刺激を察知する

細かいことにすぐ気づきます

微かな匂い、小さな変化に気づきます。

ちょっと前髪を切っただけでも「髪切った?」
部屋の些細な模様替えにも瞬時に気づいたりします。

また、カフェインに強く反応したり、薬が効きやすかったりもします。

この4つのうち、ひとつでも当てはまらないものがあるとしたら、あなたはHSPではないということです。

4つ全てに心当たりがありましたでしょうか?

「もしかして、そうかも?」と思ったら、HSP診断テストというのもあります。

HSP診断テスト – 選ぶだけの簡単セルフチェック https://hsptest.jp

ちなみに、現時点でHSPは心理学的な概念であって、医学的に証明されたものではなので、病院で診断してもらうことはできません。

HSPとHSPでない人との違い。

そもそも、脳の神経システムから違います

「気にし過ぎ〜、メンタル弱過ぎ〜。」と言われても、元々そういう風に感じる脳なので治しようがありません。反射的に気づいてしまうものを、気づかなくすることはできません。

熱いものに触れてしまったとき、「手を引っ込めるな」と言われても無理だし、ボールが顔面に向かって飛んできているのに、「避けるな、目をつぶるな」と言っても無理ですよね。
とっさにそうしてしまうし、努力でどうにかできるものでもありません。

HSPではない人は気づかないことにも、敏感に気づいてしまう神経の持ち主。それがHSPです。

HSPが生きづらい理由。

HSPの人は、漠然とした生きづらさを感じている場合があります。

HSPが生きづらさを感じる理由をまとめてみます。

自己肯定感が低いから

皆さんは、どんな人が「優秀な人」だと思いますか。

行動力のある人? 明るく活発な人? 社交的な人? 自信満々で堂々としている人?
そんなような人が、学校でも社会に出てからも、評価されてきたのではないでしょうか。

世間一般で、「評価される人」と「HSPの人」の特徴は正反対な場合が多いです。(HSSという例外もいます。)
自分とは真逆の特徴を持った人ばかりが評価される世の中
これは、「自分、良いところなんて何もない・・・」と落ち込む原因になりますよね。
自己肯定感が下がるのも納得です。

どれだけ、「敏感なのは素晴らしい能力だよ。種が生き残るために必要な能力なんだよ。」と言われても、簡単に、「そうなんだ♪良かった♪」とはなれません。

けれど、実際HSPの特徴を強みにして、成功している方もいらっしゃいます。
自己肯定感が低いと、ネガティブ思考に流されやすいので、明るい情報にも目を向けて見ると良いかもしれません。

人と関わるのが苦手

「人と関わると、気を使い過ぎて疲れるし、相手の気持ちに振り回されて自分のことが分からなくなるし、出来れば一人で平和に生きていきたい・・・」と思う方もいるかもしれません。

でも実際は、なかなか難しいですよね。
学校に行けば学校での人間関係があり、仕事に行けば職場での人間関係がある。
子供ができて母になれば、ママ友同士のお付き合いもある。

どうしても避けて通れない人付き合いが苦痛という時点で、相当生きづらいと思います。

HSPの私がママ友付き合いで辛かった話↓

HSPが少数派ゆえ、理解されにくい

HSPの気質でない人に、HSPを理解してもらうのはとても難しいことです。

私は、自分がHSPみたいだと、周りの人に話したことがありますが、打ち明けられる相手と、絶対に言えない相手といます。

ウッカリそういう発言をしようものなら、

「みんな多少なりともそうだけど、頑張ってるよ。」
「人付き合いで悩んでいない人なんているの?」
「あんた、小さい時から神経質だったもんねー!」

と、バカにされて終わり。というパターンもありえるからです。

そんなこと言われたら、地味に傷つくね。

けれど、世の中の80%は、HSPの感覚が理解できないのだとしたら、上記のような反応が返ってくるのが当たり前のような気もします。

悩みが理解されないのは、結構苦しいことです。

私は38年間悩み続けた結果、HSPの概念に出会い、自分の悩みが初めて他人に理解された気がして嬉しかったです。

これから、HSPという概念が世の中に浸透していけば、HSPでも、小さいうちから自分を肯定できる世の中になるのかもしれませんね。

HSPの良い所。

色々難儀なことが多いHSPですが、良いところもちろんあります。
自分の素敵な部分を知って、自分を認めてあげましょう。
一般的に言われているいい所と、私が勝手に思うHSPのいい所をまとめてみました。

些細なことにも感動できる

敏感なのは、他人の怒りや悲しみなど、ネガティブなことに対してだけじゃなく、小さな幸せを見つけるのも上手。

道端にひっそり咲いている花に感動したり、雲ひとつない青空や、微妙なニュアンスの夕焼けを見て深く感動できたり、映画や絵画などの芸術作品に心動かされることも多いでしょう。

けれど、それは当たり前のことではないのです。

HSPの方には信じられない話かもしれませんが、「映画やドラマを見て、今まで1度も泣いたことがない」という人も存在するのです。(うちの夫です。)

人生、損してるんじゃない?

・・・と思ったりするのですが、その人にとってはそれが普通の世界なんですよね。

気配り上手

HSP特有の敏感さにより、気配りが上手だとも言われています。
普通の人が気づかないところにまで気づき、手を差し伸べることができるのです。

残念ながら私にはそういう繊細さは備わっていないのですが、HSPの中にはそういう気配りができる方もいるのです。

気配り上手な人って素敵ですよね。
歳をとればとるほど、気配り上手な人に憧れます。

HSPの人が気配りすると、本人はとても疲れると思うのですが、相手の方からするととても好印象かもしれません。

アーティストに向いている

芸術に深く感動できたりする上、コツコツひとり作業が向いているため、芸術家に向いていると言われています。

かく言う私も絵が好きで、学生時代は芸術学部に所属していましたが、とある教授の一言に傷ついて挫折した経験があります。
これは、HSPのデメリットが強く作用してしまい、HSPの強みを生かせなかった悪い例ですね・・・

個人的にやっているHSP気質との上手な付き合い方。

自分はHSPだ!と気づいてから、意識してやっている方法を二つご紹介します。

影響の受けやすさを逆手に取る。

HSPは、周りの影響をダイレクトに受けてしまいます。
周りが、怒りや、悲しみに満ちていたとしたら、同じように腹が立ったり、悲しくなったりします。

けれど、その逆もまた然り。

周りが前向きなパワーで満ち溢れていたら、それに釣られて頑張れたりします。

「元気が欲しいな。」とか、「行動力が欲しいな。」と思ったら、元気な人だったり、行動力のある人のそばに行ってみてください。

実際会わなくても大丈夫。本を読んだり、動画を見たり、SNSで見つけた凄い人を観察するだけでも、だいぶ気分が上がってきます。

なにせ影響を受けやすいですから、すぐに「やれそうな気がする〜」となります。

そして、気分が上がったところでやってみると、意外とすんなり出来てしまったりします。

プラスの影響を受けて、プラスの方向に気持ちを向けていきましょう。

HSC(HSPの子供版)の育児に役立てる。

HSPでない親が、HSCのことを理解するのはとても大変なのでは?と思います。
デリカシーない発言をウッカリしていそうだし、そのことにすら気づいていなさそう・・・(はい、偏見)

実はうちの長男は(多分)HSCなのですが、赤ちゃんの頃から育児の悩みが尽きません。
育てやすいか育てにくいかと言われれば、間違いなく育てにくい部類に入るだろうなと思います。

けれど、自分がHSPだからHSCの存在を知ることができ、その流れで息子は「HSCかもしれない」と気づくことができました。

HSCについて調べてみると、息子の難しい一面は、HSCゆえのことも多く、今まで対応に困っていたことへの対処法もHSC向けの育児本などから学べるようになりました。

HSP特有の感じ取り方もなんとなく理解できますし、HSCを育てる上で、HSPであることはメリットになると思います。(HSPの気質は全体的に育児に不向きな気がする点を除いては・・・)

HSCの育児について知りたい方は、以下の本に分かりやすく書いてありましたよ!

HSPについて私が誤解していたこと

HSPについて色々と調べているうちに、HSPについて誤解していたことがありました。
うっかり思い違いしやすいところかもしれないので、まとめてみます。

私が誤解していたことは、以下の2つです。

  1. 大人しい、内向的、神経質、臆病、心配性などの、HSPの特徴と思われているものは、生まれ持ったものではなく、後天的なものだということ。
  2. HSPは、メンタルが弱く病みやすいと思っていたこと。

これについてお話ししていきたいと思います。

大人しい、内向的、神経質、臆病、心配性などの、HSPの特徴と思われているものは、生まれ持ったものではなく、後天的なもの

HSPは、5人に1人が持っている気質で、それは死ぬまで変えることはできません。

けれど、同じHSPでもいろんなタイプの人がいます。

何に敏感かは人それぞれ違いますし、HSPは育ってきた環境の影響を受けやすいらしいのです。
(アーロンさんは、「人生経験の影響を受けやすい」と書かれていました。)

一般的に内向的な人が多いと言われているHSPですが、30%は外交的な性格です。

外交的なHSPは、「安心できる環境で、周りの愛情をたくさん受けて育てられていた」り、
親から外交的になるようしつけられたらしいのです。

つまり、HSPが外交的になるかどうかは、幼少期の環境によるということです。

なかなか凄いですよね。
裏を返せば、HSPの7割は安心できない環境で育ったかもしれないという・・・
周りから理解されないなかで、刺激を少しでも減らすために内向的になった。
なかなか切ない話です。

内向的以外の、おとなしい、神経質、臆病、心配性などの性格についても、生まれてからの環境の中で作られたものであって、生まれた時から決まっていたものではないということです。

HSPは、メンタルが弱く病みやすいと思っていたが違った。

HSP(HSC)で、不登校になった、鬱になったという話をよく聞いていたため、「HSPはメンタルが弱くて病みやすい傾向があるのかな?」と思っていました。

しかし、アーロンさんはこう言っています。

大きな問題の小児期を送ったHSCが、不安や抗うつ状態、臆病な性格になる割合は、HSCでない子と差がないという結果になりました。(中略)

良い幼少期を過ごした「鋭く反応する子ども(つまりHSC)」は、そうでない子どもより、病気やケガになりにくい結果が出て、心も体も健康であることが示されています。

ひといちばい敏感な子 p62より引用

子どもの頃の環境が良かった子は、メンタルも問題ないし、体は非HSCの子よりも健康!だということです。
私のHSP(HSC)に対するイメージはだいぶ間違っていたようです。

私自身、HSP気質をこじらせている感じがあるので、外交的なHSPってどんな感じなのかサッパリ分からないのですが、周りがHSPのことを理解して、愛情いっぱいに育ててあげれば、私のように内向的で、人見知りで、コミュ障で、生きづらい!というような人間に育たなくて済むということのようです。

HSCを育てているお母さんにとっては、希望でもあり、プレッシャーでもある内容ですね・・・。

HSPについて、もっと知りたくなったら読む本

ここまでまとめてまいりましたが、もっと詳しくて正確な情報が欲しい!と思われた方へ。
タイプ別、HSPについて知りたくなった時にオススメの本をご紹介します。

本を読むのが苦手!サクッと知りたい方向け

本を読むのが苦手!けれど、ちゃんとした知識が欲しい!
という方には、明橋大二先生の本一択です。

HSC向けの本ばかりですが、HSCが大人になるとHSPになるので、HSPの理解にも役立ちます。

字が大きい。イラストが可愛い。言葉のチョイスが優しい。

明橋先生は、HSPの存在を発表したエレイン・N・アーロン博士の本を翻訳したこともある方で、著書の中では、アーロン博士の本の中で大切なところを分かりやすくまとめてくださっている感じです。

長くて分厚いアーロン博士の本を読まなくても、だいたいの知識が得られるのが読書苦手な私からすると有り難かったです。

情報量重視!読書習慣がある方向け。

本家本元、アーロン博士の本を読んでおけば間違いないと思います。
他の本では見かけなかった内容もあり、この本を読んで「あ、そういうことだったの?」と誤解が解けたこともあります。

HSP(HSC)の困りごとへの対処法がかなり細かく書かれてあるので、なんとか克服したい!という方には参考になる内容だと思います。

ただ、内容が濃い上、言い回しが少し難しいので、読むのに力がいります。
読書慣れしていない私は、読破するのが難しく、気になる箇所から抜粋して読んでいます。

まとめ:HSPとはひといちばい敏感な気質を持って生まれた人のこと。

HSPについて、少しは理解していただけたでしょうか。

今回まとめていて改めて思ったのは、これからもっとHSPへの理解が深まり、HSPの人にとって過ごしやすい世の中になれば良いなということです。

HSCが健やかに育つためには、周りの理解が不可欠で、傷つきやすいHSCが、無理解からくる否定的な言葉に傷ついて、一生、生きづらい想いをすることのないようになっていったら良いなと思います。

また、日々生きづらい想いを抱えている隠れHSPの方がHSPの存在を知り、自分に優しくしてあげられるようになれば良いと思います。

思いの外長文になってしまい恐縮ですが、最後まで読んでいただけた方がいらっしゃいましたら、ありがとうございました。

HSP
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